べきこん(冪根)
平方根というのは聞いたことがあるかもしれません。
↓これ
ルート2とかいいます。
1.41421356...
むかし、「一夜一夜に人見頃」とか習いませんでしたか?
xを2回かけたら2になるxはなんでしょうか?という意味。
これをルート(√)で表現します。
電卓でもルートボタンがあるものもありますので、それで計算します。
では、これが5回掛けた場合(5乗)はどうするか?
こう書きます
左上に5という数字が入ります。これが「べき根」です。
つまり、
これは電卓では無理です。
関数電卓やExcelじゃないと出てきません。
ただ、Excelでもちょっと工夫が必要です
これだけ抑えておきましょう。
5乗根は1/5乗と同じです。
これさえ抑えれば簡単。Excelでは =2^(1/5) と入れます。
これはどこで使うかというと、年平均成長率(CAGR)とか金利の計算をする時に使います。
例えば、
10年後に100万円を作るとする。今手元に10万円しかない。運用するとすると利回りは何%必要?
という奴です。
こういう時にいきなり数式を考えると、樹海にはまります。
なので、順番に考えてみましょう。
「利回り+100%」をx%とします
(利回りが5%だとすると、105%という意味です。計算しやすくするためにそうします。)
そうするとこんな式になります。
で、これをxの十乗だけ残して、10万円を右に移します。
これを数学が得意な人は「右辺に移項する」といいます(笑)
で、右側(右辺)は簡単ですね。10です。
いや、左は%ですから、100かけて1000%!です
で、これを戻すと
これをExcelで計算してみましょう。
Enterキーを押すと
出ました。
1.995ということは199.5%。
んで、さっき100%を足していましたから、199.5%-100%で99.5%になります。
つまり、10年後に10倍にするためには、毎年利回りを99.5%必要になるということ。
これを10乗根せずに10で割ると、100%になってしまいます。
(つまり実態よりも大きな数字が出てしまう。これが複利計算の落とし穴)
とはいいつつも利回り99.5%も100%も変わらないじゃんと思うかもしれませんが、
その通り(笑)
FXするかジャンク債を買うか、好きにしてください(笑)
でも、仕事となると結構大きな数字を使うことが多いので、このコンマ数%が大きな違いを生んだりしますので注意が必要です。
ちなみに「べき乗根」とも言うらしいですが、これは誤用らしいですね。
Microsoft Officeの数式ツールを見たら「べき乗根」って書いてました。
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